赤ちゃんが生まれた余韻に浸る間もなく、出産を終えてすぐに始まる授乳。
生まれてすぐに始まる「授乳」は、出産という大仕事を終え、体力も限界に近いママにとって
「寝る時間がとれない…」
「授乳って難しい…」
と、産後はじめて感じる試練かもしれません。
ましてやその授乳で「母乳が出ない…」となると、頭の中が授乳のことでいっぱいになって「なんで出ないんだろう…」と頭でグルグル考えてしまいませんか?
そういう私も「母乳が出ない…」と悩んだママの一人で、

しかも私の場合、母乳が出ないだけでなく片方の胸が陥没乳頭で、赤ちゃんが吸いづらい乳首の形をしていた点でも悩みました。
授乳で「母乳が出ない…」と感じるママは、あなただけじゃありません。
この記事では、効果があった母乳を増やす方法と、母乳を増やす方法をやれるだけやって「母乳ミルク混合」で育てていこう!と自信をもって決めるまでの気持ちの変化を紹介しています。
どうしたら母乳が増える?「母乳を増やす」ためにやって効果があった方法
母乳を増やすのに一番いい方法は、赤ちゃんにたくさん吸ってもらうことです。
「たくさん」ってどれくらいかというと、具体的には24時間で8回以上の授乳が目安で、2〜3時間ごとの授乳がすすめられています。



母乳は赤ちゃんが飲んだり搾乳した分だけ、新たに作られる「受注生産型」だよ
と教えてもらいました
また出産前に行った母親教室では、産後の授乳に役立つ「母乳にいい習慣」を教えてもらいました。
母乳にいい8つの習慣
- 和食中心の栄養バランスのとれた食事
- たっぷり寝る
- 温かい飲み物・食べ物をとるようにして体を冷やさない
- 血行をよくする
- 締めつけない下着を着ける
- こまめな水分補給
- いつもリラックスした状態で過ごす
- 乳頭マッサージをして柔らかくて伸びのいい乳首にする
以上のことを徹底した上で、「もっと母乳を増やしたい…」と試して、効果があった方法をご紹介します。
【効果あり①】乳頭保護器(ニップルシールド)
メデラ『乳頭保護器(ニップルシールド)』
理由は、乳頭保護器(ニップルシールド)を使えば
陥没乳頭・扁平乳頭の乳首
→赤ちゃんが「飲みやすい形の乳首」になる
傷ができてしまった乳首
→ママは「乳首の痛み」を感じずに授乳できる
ので、結果的に赤ちゃんにたくさん吸ってもらえるようになります。
しかし乳頭保護器を使うと、授乳のたびに「洗浄&消毒が必要」になるので、手間がかかる点はデメリットかもしれません。
また、乳頭保護器をつかった授乳には少し「コツ」が必要なので、慣れる必要があります。



でも「コツ」さえつかめば、陥没乳頭の乳首でも赤ちゃんはしっかり吸いついてくれ、安心して授乳することができました


【効果あり②】ミルクアップブレンド
産後の2週間検診で助産師さんに教えてもらい、母乳を増やすのに効果があった「ハーブティー」がAMOMA『ミルクアップブレンド』
ミルクアップブレンドはちょっとクセのあるカレーのスパイスのような味と香りがしますが、「母乳の出を良くするため」と思えば慣れる味です(笑)






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母乳不足が気になる授乳期ママ用ハーブティー!
【効果あり③】ピジョン さく乳器
「母乳が出ない…」&「片方が陥没乳頭」という問題を抱えていた私は退院と同時に、病院で使っていたのと同じ電動搾乳機 ピジョン『さく乳器 母乳アシスト Pro Personal 』
赤ちゃんの授乳を終えたら、おっぱいに残っている母乳をピジョン『さく乳器 母乳アシスト』



購入した電動の搾乳器は16,500円(税込)と決して安くはない物でしたが、赤ちゃんが母乳を吸うのと同じ刺激で搾乳してくれる機能が決め手となり、購入しました。
また、ボタンひとつで「吸引の強弱・リズム」を変えて、手間いらずで搾乳できたので、使うのが嫌にならず授乳のたびに大活躍しました。



食事内容や授乳間隔があいて胸が張ってしまった時でも、搾乳器を使うことで「しこり」のようにおっぱいが固まることなく、母乳を増やすのに役立ちました。


【効果あり④】母乳外来
母乳ミルクの授乳にも慣れ、産後2ヶ月を過ぎたころ、同じ月齢のママとの会話をきっかけに



母乳ミルク混合って、ミルクの準備や哺乳瓶を洗う手間があって大変
母乳だけにできるならチャレンジしようかな…
と不安と焦りを感じ、産後2ヶ月12日目に母乳外来に行きました。
子どもの体重は成長曲線に沿って順調に増えていたのに、「完全母乳で育てているママ」が無性に素敵に感じて、不安になって慌てて母乳外来を予約して行きました。



「完全母乳」でも「母乳ミルク混合」や「完全ミルク」でも、ママと赤ちゃんにとって心地いい授乳方法であれば、それが最善な授乳方法
と思えるのに、当時は完全母乳じゃない自分がダメなママのように感じていました
母乳外来では、たくさんの不安と疑問が解消されました。
母乳外来での診察内容
赤ちゃんの乳頭のくわえかたチェック
母乳量の測定
古いおっぱい(溜まった母乳)を出す ←助産師によるマッサージ
おっぱいの血流を良くする ←助産師によるマッサージ
「柔らかく伸びやすい乳頭にする」セルフマッサージのアドバイス
授乳順のアドバイス(ミルク母乳→母乳ミルクの順に変えた)
肩甲骨・肩まわりのコリをなくす簡単なストレッチのアドバイス
もともと慢性的なおっぱいの張り・しこりはなかったのですが、助産師さんのマッサージで古いおっぱいが排出されると、おっぱいが軽くなり、とても楽でした。
また同じ月齢のママとの会話で、必要以上に不安に感じていた疑問も、母乳外来で専門家である助産師さんから「赤ちゃんと私にむけたアドバイス」をもらったことでスッキリしました。



しかし授乳については、ママと赤ちゃんによって状況がかなり違うので、モヤモヤと気になることがあるなら、早めに母乳外来に行って「専門家の意見を聞く」のがおすすめです
【効果あり⑤】整体マッサージ
慣れない授乳と抱っこで、首肩腰が悲鳴をあげていた時に、整体マッサージに何度か通いました。
母乳はママの血液を材料に作られるので、コリで血流が滞ると母乳も出づらくなります。



マッサージ店を選ぶときは「マタニティコース」があるお店を選ぶと、産後のママの体を考慮してマッサージしてくれるので安心です
母乳は「いつまで」増える?
母乳外来には、計3回行きました。
初回は、産後2カ月12日目。
2回目は、産後2カ月14日目。
3回目は、産後2カ月21日目です。
あくまで「私の場合」ですが、初回の母乳外来のときに



と提案されました。
診断では、「産後すぐ〜母乳外来に行くまで」の私の
赤ちゃんの体重の増えかた
母乳量の測定結果
おっぱいの状態
を総合的に診断した上で、助産師さんが判断してくださいました。



3回の受診をした結果、1回あたりの母乳が5〜10mlほど増えました
私は母乳量の変化があるギリギリのタイミングで母乳外来に駆け込みましたが、産後できるだけ早めに受診した方が、母乳が増える可能性が高くなるので「早めの受診」がおすすめです。
「母乳ミルク混合」で育てていく決意ができた、助産師さんの言葉
病院で母乳育児が推奨されていることや、「完全母乳」という言葉から、
「母乳が出ない…」と感じるママが、変にプレッシャーを感じたり、焦りを感じたりしていませんか?



それなのに、同じ月齢のママとの会話をきっかけに、「完全母乳のママ」が無性に素敵に感じてしまい、一時期 赤ちゃんにミルクをあげていることに「後ろめたさ」のような気持ちを感じていました
「母乳育児」には、メリットがたくさんあることがわかっていても、ママがみんな「赤ちゃんが満足するのに十分な量の母乳」を出せるわけではありません。
私の場合は、母乳を増やす方法をやれるだけやったことで、



よく頑張った!
と思えるようになり、赤ちゃんにミルクを与えることに「後ろめたさ」を感じなくなっていきました。
そんな私も、母乳外来でかけてもらった助産師さんの言葉のおかげで「母乳ミルク混合で育てていこう!」と自信をもって決断することができました。
背中を押してくれた助産師さんの言葉を紹介します。
「生後5〜6カ月目からは離乳食が始まる」
母乳外来には生後3カ月を迎える直前まで通っていたのですが、最後の母乳外来で「今後の授乳について」アドバイスされたときに



赤ちゃんの体重も順調に増えているので、母乳は「量」をキープすることにして、生後5〜6カ月目に始まる離乳食に向けて準備してもいいかもしれません。
助産師さんの言葉で生後5〜6カ月目から離乳食が始まることを知りました。



赤ちゃんの栄養は、母乳からだけじゃなく、食事やミルクから栄養を摂れればいいんだ♪
もう食事から栄養が摂れる時期が近いなら、母乳の量が増えなくても、母乳量がキープできればいいや
と思うようになりました。
また離乳食の開始時期を知ったことで、「子どもが生後5カ月を迎えたら、離乳食をいつでも始められるよう、準備しておこう」と気持ちが離乳食にむき、
[jin_icon_kirakira]離乳食ってどうやって作ればいい?
[jin_icon_kirakira]どんな道具があったら便利?
[jin_icon_kirakira]どんなお皿で食べたら食事が楽しいかな?
と「離乳食の準備」を始めたら楽しくて、母乳にこだわりすぎていた気持ちは、さらにどこかに消えていきました。
「赤ちゃんがニコニコしているのは、ママがいつも笑顔で過ごせている証拠」
母乳外来へ行くと、子どもはいつもニコニコしていました。
それを見た助産師さんが



母乳にこだわりすぎて、ママがいつもしかめっ面してるより、赤ちゃんが笑顔で過ごせていることが何より大事♪
これを聞いて、「母乳」にこだわっていたのは、赤ちゃんではなくママの方だったとハッとさせられました。
「量が少なくても母乳をあげられていたなら、免疫は赤ちゃんに受け継がれている」
「母乳が出ない…」「母乳の量を増やしたい…」と思っていた私に、



初乳をあげていて、これまで毎日、たとえ量が少なくても母乳をあげられていたなら、免疫はちゃんと赤ちゃんに受け継がれていますよ
どれくらいの量の母乳を与えたら免疫が受け継がれるかといったデーターはないんですよ
これを聞いて、私が母乳育児にしたい最大の理由は「赤ちゃんに免疫を引き継ぐことだった」と思い出して、母乳ミルク混合で育てていくことへの「後ろめたさ」や「迷い」は一切なくなりました。
完全母乳にとらわれすぎてない?母乳ミルク混合のメリット



パパにミルクを任せられる
母乳ミルク混合で育てる最大のメリットは、育児を分担しやすいことです。
我が家では、パパが家にいるときは「ミルクはパパ担当」に決めていました。



「哺乳瓶でのミルク授乳」だったからこそ、パパも愛らしい赤ちゃんの顔を、正面からまじまじと見れて喜んでいました。
また帰省したときに、「哺乳瓶でのミルク授乳」を祖父母にもお願いしたら、腕の中でミルクをゴクゴク飲む赤ちゃんの姿を見て
「かわいいねぇ〜。授乳させてくれてありがとう!」
と、とても喜ばれました。



また、産後に「ママが美容室へ行ったり…」と、ママが家をすこしの時間あける時も、ミルク授乳をしているとパパに頼めて楽でした。
ママの食事に気を使いすぎなくて済む
母乳をあげている授乳期は「ママの食事の栄養バランスをしっかりしなきゃ!」と気になりますよね。
でも赤ちゃんのお世話をしていると、ママの食事メニューを考えたり作ったりする時間が少なくなって、栄養バランスのいい食事がとれないことってありませんか?



赤ちゃんがよく寝てくれる、授乳間隔が長い
母乳は消化が早いので、「早いと、授乳して1時間くらいで赤ちゃんのお腹が空いてしまって、また授乳…の繰り返しで大変…」と、完全母乳で育てているママが教えてくれました。



母乳ミルク混合で「授乳間隔が3時間ほど」だったので、赤ちゃんが寝ている間に家事を済ませられたり、ママの自分時間がとれて、はじめての育児でも、そんなに大変じゃありませんでした
まとめ
「母乳を増やす方法」をおさらいすると、
- メデラ『乳頭保護器(ニップルシールド)』
- AMOMAミルクアップブレンド
- ピジョン『さく乳器 母乳アシスト』
- 母乳外来
- 整体マッサージ
の方法が、効果を実感できました。
母乳を増やすために試行錯誤をたくさんしたおかげで母乳量は増えましたが、それでも、日に日に飲める母乳量が増えていく赤ちゃんが満足するほどの母乳は出ませんでした。



でも悩んだときにやれるだけやったことで、自信を持って「母乳ミルク混合」で育てることができましたし、子どもは目立った病気もせず、元気に成長しています。
最後に。母乳が増えたと実感した方法を5つあげましたが、何より大事なことは、ママが普段から「栄養バランスのとれた食事」をすることです。
この記事が、母乳が出ない…と悩むママの気持ちを、少しでも軽くできたなら嬉しいです。
ママ専用!
レンジで温めるだけで
\栄養バランスのいい食事♪ /

